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意外と説明できない?サルでも分かる、ターボの仕組みとは?

 

 

最近は様々なクルマに採用されるようになった『ダウンサイジングターボ』。

エンジン排気量を小さくして、足りないパワーは『ターボ』で補ってやる、という手法です。

 

つい最近までは、日本メーカーは『ハイブリッド』、欧州メーカーは『ダウンサイジングターボ』というようなアプローチをとってきましたが、最近は、それが逆になった感じで欧州は『ハイブリッド』、日本は『ダウンサイジングターボ』に注力するような面白い構図になりつつあります。

 

 

では、この『ターボ』の仕組みについて、あなたは正しく説明できますか?

 

 

 

 

専門的な説明をしだすと、非常に難しくなりますので誰にでも理解出来るようシンプルに説明します。

 

 

『ターボ』の役割とは、排気ガスを利用してエンジンに圧縮した空気を送る事です。

 

 

本来、排気ガスはマフラーを通じて車外に排出されるのですが、それを再利用する事により、その風で風車(タービン)を廻し空気を吸引、それを圧縮して再度エンジンに送ってやる訳です。

 

そうして出来た圧縮された空気は、エンジン燃焼に利用されるのです。

 

 

燃焼には空気と燃料が必要ですが、大量の燃料を燃やそうとすると、それに見合った大量の空気が必要になります。その空気を作り出す事が『ターボ』の役割なのです。

 

 

その生み出されるパワーは送る空気の量に比例しますので、大きいターボを積むと大きいパワー、その逆も同様です。

最近は、主流は『小型ターボ』になります。

 

 

大きいターボを積んだクルマに多いですが、アクセルを戻した時に『プシュッー』というエアーが抜けたような音を出してるクルマをたまに見かけますが、あれはまさにエアーを抜いている音なんです。

 

アクセルを戻した時もターボの『タービン』は廻って圧縮空気を作り続けているのです。

それは、その都度タービンを止めていると、再び動き出し、既定の回転数まで戻るのに時間が掛かってしまい、その間はエンジンに空気を送れなくなる、所謂『ターボラグ』が発生してしまいます。

 

ですので、勿体ないのですが要らない時は『ブロードオフ・バルブ』を開閉し、要らない圧縮空気を車外に捨ててやる訳です。その際に発する音が、『プシュッー』という音の正体になります。

 

 

以上が『ターボ』の説明です。

 

ターボ自体がクルマのパワーを上げるのでは無く、『単に圧縮空気を作り出し、エンジンに送り込んであげる仕組み』がターボなんです。誤解されてる方も多いと思いますが、最近主流になりつつあるエンジンですので、頭の片隅にでも覚えて頂ければと思います。