2台目もプジョー・シトロエングループからですが、シトロエンから派生したDSブランドの『DS7 クロスバック』になります。
まずはDSについての説明が必要だと思いますが、DSとはそもそもシトロエンが1955年に誕生させた高級モデルに端を発しています。
今回、それを新たなブランドとして復活させる事により『アバンギャルド(前衛的)』『ファッショナブル』という位置づけを設けたのでした。
その為、シトロエンと比べ『ドレッシーでプレミアム』な存在であると言えます。
エントリーモデルである『DS3』から始まり、そのフラッグシップを飾るのがこの『DS7 クロスバック』なのです。
『DS7 クロスバック』はフランスの新大統領マクロン氏の大統領就任パレードにも使用されたフランスを代表するクルマと言えます。
スタイリッシュな外観にラグジュアリーな内装、それに最新鋭の安全装備が備えられたフラッグシップカーです。
全長×全幅×全高=4573㎜×1906㎜×1625㎜。
このサイズを見ると少し驚かれるかもしれませんが、『DS7 クロスバック』は意外に小さい車体となっています。BMWで例えると『X1』と『X3』の間に位置するサイズ感となるのです。
私達はフラッグシップというと大きな車体をイメージしがちですが、その常識はDSには当てはまりません。
その昔、トヨタが小さな高級車というコンセプトで『プログレ』という車種を発売した事がありましたが、残念ながら失敗に終わりました。
当時のフラッグシップである『セルシオ』に比べると、どうしてもチープで、求められる品質には到底到達していなかったからです。
しかし、『DS7 クロスバック』は違います。コンセプトに非常に忠実なデザインが成されているのです。
車両重量1420㎏の車体には1.6Lターボエンジンを搭載し、8速ATを通じて225馬力を発揮するこのクルマは、非常に特異なサスペンションを搭載しています。
運転支援システムの為に搭載されたカメラを利用して5~20m先の路面をチェックし、それに合わせてサスの硬さを変えるのです。
これにより、シトロエンらしい非常に滑らかな乗り心地が与えられています。
当然、安全装備もレーンキープ機能内蔵のアダプティブ・クルーズコントロール、ナイトビジョン、ドライバーモニタリングシステム、アクティブLEDヘッドライトなど予防安全装備もこのクラスの水準を満たしています。
まさに小さな高級車である『DS7 クロスバック』ですが日本の狭い道路でも快適に乗れる、新しい形の高級車であると言えます。
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