欧州での排ガス偽造問題で、本場ヨーロッパではディーゼル比率が急激に下がる一方、国内ではマツダのクリーンディーゼルに代表される技術革新で注目が集まりつつあります。
振動・騒音・排ガス、そして、吹きあがりの悪さというディーゼル本来のデメリットは、今やかなりの部分で改善が進み、持ち味であるトルクの太さというディーゼル本来の特性が魅力で、今マツダの『スカイアクティブ-Dエンジン』が人気を博しています。
ただ、一方においてディーゼル車に乗り慣れていない事で、最低限の知識さえ有していないユーザーの方も見受けられます。
今回は、ディーゼル車で決してしてはならない事についてお話していきたいと思います。
軽油は凍る事を認識すべし。
ディーゼル車に乗った事の無い方は、殆どご存知ないと思います。
凍ると言っても、カチカチになる訳では無く、粘度が上がる事により燃料ポンプが軽油を吸引出来なくなるのです。
あまり知られてはいませんが、実は軽油には5つの種類が存在します。
特1号~特3号の違いは凍り難くする添加剤がどれだけ含まれているか、という点です。
当然ですが、雪国に行けば行く程、『凍りにくい軽油』が売られています。
その為、大事なことは寒い地方に出掛ける際は必ず現地で給油する事です。
ただ、地方に行くとガソリンスタンドの閉まる時間も早い為、夜中に到着すると給油が難しいという事もあると思います。
その際、市販の凍結防止剤を注入する事をおススメします。
ガス欠は命とり…。
ガソリン車でもガス欠は悲しい瞬間ですが、ディーゼル車でそれをやると結構大変です。
ガソリン車の場合は給油すれば済みますが、ディーゼル車ではそうは行きません。圧縮率の高いディーゼルエンジンの場合は給油ポンプにエアが入ってしまい、エンジンが掛からなくなります。
その為、『エア抜き』という作業が必要になりますが、これが意外に重労働なんです…。
手を入れるスペースが確保できない場合は工具が必要になる場合もありますし、プロに依頼される事をおススメします。
『カン』の良い方はお分かりだと思いますが、軽油が凍った場合はガス欠と同じ症状が起こりますので、当然『ガス抜き』の作業が必要になります。氷点下の雪の中、このような状況に陥ると、ホント泣きたくなると思います。
日本では長い間ディーゼル車が一般的で無かった為、特に若い方はこのような事をご存じない方も多いと思います。
このような症状は主にレジャー先など、不慣れな土地で起こる事が多い為、不安もひとしおだと思います。
ただ、正しい知識があれば回避出来る事ですので、クルマに常時『凍結防止剤』を載せておくなど、急な天候の変化などに対応する用意があれば安心出来るのではないでしょうか。
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