テスラや二コラ・モータースは言うに及ばず、今様々なメーカーがEV車市場に参入しており、その数は300社以上にも及ぶと言われています。
そんな中、我が国日本に於いても新規参入を目指すEVベンチャーが存在します。その企業が今回ご紹介する『FOMM』です。
彼らは何と2020年を目途に100万円以下のEV車の市販化を目指しているのです。
『FOMM』とは"First One Mile Mobility”の略で近い距離への移動手段を提供する事をミッションとしています。
社長の鶴巻 日出夫氏はスズキやトヨタ車体で小型EV車の設計・製造に携わったプロフェッショナルであり、『FOMM』創業の1年後には『FOMM コンセプト One』の開発に成功したのです。
『FOMM』の小型EV車はそもそも東南アジアの新興国をターゲットにしています。
大量のバイクや自動車による大気汚染に悩む新興国に対し、EV車でその問題解決を図ろうとしているのです。
このように非常に小さな車体にも関わらず、空間デザインを工夫する事により4人がしっかり乗れる空間を確保しています。
また、東南アジア特有の雨季に対応する為、洪水にあった際は24時間迄なら水上に浮いている事ができ、ホイールに装備されたモーターを使って水上走行まで可能な設計となっています。
左右の前輪にはそれぞれモーターが設置されており、最高時速85㎞での走行が可能となります。
バッテリーは最大4つまで搭載する事ができ、災害時には非常用電源として使用出来ます。バッテリーの満充電には3時間を要し、160㎞の走行が可能。
また、バッテリーは簡単に取り外す事ができ、家の中での充電が出来るような設計となっているのです。
尚、製造に関しては資本提携をしている『船井電機』が、販売には同じく提携先の『ヤマダ電機』が担当する事になっています。
販売時期はまず2018年後半にタイで、その後、2020年迄に日本、中国、欧州での販売を計画しているとの事です。
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