デトロイト・モーターショーにおいて、トヨタの北米向け最上級セダン『アバロン』が発表されました。
オジサマ世代は一時日本でも販売していた為、馴染み深い車種だとは思いますが、カムリから派生し、さらに走りを上級に仕上げたのが『アバロン』であると言えます。
その為、高級車はFRという常識を覆し、FFとなっているのが特徴と言えるのではないでしょうか。
今回トヨタは『アバロン』の支持層を20歳若返させる事をミッションとし、大幅な変更を施しました。特にフロントグリル廻りのデザインは今回のカムリと共通するコンセプトでデザインされており、かなり押し出しの強い印象を受けます。
それと同時に走りに関してもスポーティな味付けがされている模様。
パワートレインに関しては、2.5Lハイブリッドと3.5LのV6エンジンという2本を用意しています。
今回のモデルチェンジの最大のポイントと言えるのが、アップルの『Car Play』の搭載です。
また、アマゾンの『Alexa』にも対応する事が出来る模様。
これは、車載のナビにスマホを繋げる事により、音楽再生、電話、最新の地図のダウンロードなどを行う機能です。また、それだけでなく、車内に居ながら電動ガレージの開け閉め、自宅の空調の操作、またスマホからエンジンを始動させるなどの機能を有しています。
今回興味深いのは、グーグルの『Andoroid Auto』を選ばずにアップルを選んだ点です。
日本では65%をも占める『iOS』ですが、世界的に見るとわずか11%、お膝元のアメリカでさえ40%に過ぎません。
ご存知の通り『アップル』は天才的エゴイストであるスティーブ・ジョブズによって創業され、一躍世界一の企業に上り詰めました。しかし、これは彼個人の能力に依存する部分が多く、ジョブズが亡くなった現在その神通力がいつまで続くのかは未知数であると言えます。
今後数年間は自動車にAIの機能を搭載する『元年』であると言えます。
この先クルマは益々便利になって行くでしょう。ただ、それがクルマの持つ楽しさを阻害するなら少し寂しい気がします。
10年後のクルマが果たしてどうなっているのか、興味深く見守っていきたいと思います。
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