まるで、地獄の入り口のようにポッカリ開いたトンネル。
ただ、その形容はあながち間違ってはいません。
ここは、滋賀県と福井県の県境に有る『柳ヶ瀬トンネル』。
何と日本一赤信号の長い信号機のあるトンネルなのです。その時間6分30秒。これだけでもビックリだと思いますが、それだけではありません。それに対する青信号が何と14秒~30秒(時間帯により変化)という日本一理不尽な信号機なのです。
では、なぜこんな理不尽な設定になってるのでしょうか?
実はそれにはこのトンネルが出来た歴史が大きく関わっているのです。
まずは何でそんなに赤信号が長いのか?を説明しましょう。
実はこのトンネル1352mもの長さなんですが、幅が狭くすれ違いがほぼ不可能。福井県側、滋賀県側から交互に車を通すのに、その通過の為に6分30秒もの時間が必要なのです。
実はこのトンネル、元は鉄道を通す為に作られました。
この区間は1882年に近畿と北陸を繋ぐ為に開業しましたが、勾配が厳しく輸送上のネックとなった事から新経路を新設。一時期はローカル線が走っていた事もありましたが、1964年に廃線となりました。
その後、列車の代わりに運行される国鉄バスの専用道路になりましたが、これが後に一般車両に開放され現在に至っています。
恐らく知らない人が通ると信号が壊れていると思うかもしれませんが、信号無視はご法度です。この狭いトンネルの中で対向車が来た事を想像して下さい。
ちなみにですが、この周辺には同じような理由で一般開放された道路があり、赤信号が5分とか3分の信号機が頻発するそうです。道に迷ってこんなところに行きついたとしたらホント地獄かもしれません。。。
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