今、何かと世間を騒がせている『煽り運転』。
この悪質な危険な運転者を取り締まる為に、実は最近大きな制度改正が行われました。
それは、『危険性帯有者認定の厳格化』です。
これにより『煽り運転』を行った者は累積点数の有無に関わらず、一発免停、それも180日間という厳罰が科せられる可能性が出てきました。
では『危険性帯有者』とは何でしょうか?
道交法では、クルマを運転する事により著しく交通の危険を生じさせる可能性のある者に対して『危険性帯有者』として免許停止などの行瀬処分を科せる、という規定が存在します。この規定は今までは主に覚醒剤や麻薬の使用者に対して適用してきましたが、それを『煽り運転』にも積極的に適応するよう警察庁が全国の警察署に通達を行いました。
これにより免許の累積点数に関わらず、警察が悪質と認定した事案については180日間の免許停止が科せられます。ご存知の通り180日間というのは、免許の停止期間として最長の期間であり、それだけ積極的に取り締まりを行うという方針を明確にしたという事です。
これは、『煽り運転』だけでなく、急な割込み、蛇行運転、幅寄せ、などにも適用される方針です。
検挙は事故に繋がった場合は当然として、被害を受けた場合にドライブレコーダーの画像を警察に提出し、警察官のジャッジを受け悪質だと判断され、かつナンバーの写っている場合には行政処分を受ける事になります。
今までは、対処法に乏しかった『煽り運転』ですが、危険性を感じた場合の対抗手段が生まれた事により、被害が減少する事が期待されています。
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