ボルボの親会社である『ジーリー』が『リンク』のブランド名でリリースした最初のミッドサイズSUV『Lynk & CO 01』が6000台の受注をわずか137秒で達成するという快挙を成し遂げました。
このモデルは中国初となる欧州市場を見据えたクルマであり、スウェーデンで設計され、次期ボルボXC40と共通のアーキテクチャーを使用しています。
『Lyink & CO 01』は次世代の自動車として、インターネットやクラウドに常時接続。シェア・ボタンを利用すればスマートフォンを使ったオープン・プラットフォームから誰とでも共有出来る為、自分が使わない時間は他人にレンタルする事により収益を得る事も出来る。
また、このオープン・プラットフォームを活用してサードパーティの開発者が同社向けのアプリを開発する事もでき、既にマイクロソフトやアリババ・グループが参加に名乗りを上げています。
まさに新時代のコネクティッド・カーですが、こうなると怖いのがハッキングや悪意あるコンピュータ・ウィルスの存在です。
現在、テスラなど一部のクルマを除いて新機能のプログラムのダウンロードは専用の有線コネクタを使用しています。それにより、危険なウィルスなどからクルマを守っている訳です。
ただ、今後はパソコン・スマホ同様、ネットを通じてプログラムをダウンロードする事が主流になってくるはずです。そうなってくるとセキュリティをいかに確立するかが重要になってきます。赤信号でクルマが勝手に発信したり、ブレーキが機能しなくなるような事態は決して許されないからです。
ただ、パソコンなどでもウィルスソフトは常に後手に回っているのが現状です。そして、この『イタチごっこ』はこの先も続いていくはずです。
この先、便利さと安全性の線引きが非常に難しくきます。
個人的には、電子デバイスを最小限に留めた昔の旧車が好きなんですが、時代の流れには逆らえないもので、この流れは益々加速すると思います。ただ、その中でクルマの持つ『楽しさ』は残って行くのでしょうか?
MT車を例に挙げるまでも無く『楽しさ』と『実用性』は相反するとまでは言いませんが、ある意味逆説的な関係にあるものです。操縦という行為の中で、コンピュータの介入度が上がる程、安全では有りますが退屈さは増して来るです。
果たして、10年後はどんな時代になってるのでしょうか?
正直不安を感じずにはいられません。
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