6月8日に発売されたマイナーチェンジされた日産 エクストレイルを試乗する。「タフなイメージ」を強調したエクステリアデザインと「プロパイロット」などの先進の運転支援システムが、マイナーチェンジの大きなポイントというが、その出来栄えはいかに!?
クロスオーバーSUVというジャンルが市民権を得て久しい。たとえ背の高い四輪駆動の大型ワゴンであってももはや乗用車のように走るし、なかにはクーペのようにスタイリッシュなモデルまで登場している。 そんな昨今でも、エクストレイル、と聞くと、いまだ"硬派なクロカン"というイメージが強い。"タフギア"と自らさんざん謳ってきたように、エクストレイル=四角い昔ながらのクロカンヨンク、なのだ。 そんなエクストレイルが3代目へとフルモデルチェンジするにあたって、スタイリングコンセプトを一新してきた。古風なコンサバスタイル、から、最新の流行モード、へ、そのファッションを大胆に変えてきたのである。 イメージが鮮鋭=ブランドが成立している、である。手塩にかけて作り上げてきた"正統派クロカン"イメージ。それをぶちこわす作業には、相当な決心がいったはずだ。 逆にいうと、日本市場を含む世界的なニーズ増が、もはや"四角いクロカン"では見込めない、という判断だったのだろう。実際、日本では古典的がまだしも良いイメージで捉えられてきたが、海外市場では"単に古くさいだけ"、という評価になってしまっていた。 と、まぁ、そういうわけなので、ニッサンはエクストレイルの名前をそのままに、ナカミのタフネスぶりだけはきっちりと最新モードに進化させ、最新のファッションで着飾った、のである。
日産 エクストレイル ハイブリッド (CVT) 試乗車主要諸元 全長 4640㎜ 全幅 1820㎜ 全高 1715㎜ ホイールベース 2705㎜ 車両重量 1630㎏ エンジン L4・DOHC 総排気量 1997cc 最高出力 108KW(147ps)/6000rpm 最大トルク 207Nm(21.1kgf・m/4400rpm 【HYBRIDシステム】 モーター 交流同期電動式 最高出力 30KW(41ps) 最大トルク 160Nm(16.3kgf・m) 使用燃料 無鉛レギュラー 最小回転半径 5.6m 消費燃費率 20.0㎞/L(JC08モード) 車両本体価格 301.104万円 出演者 日産自動車株式会社 藤井 真 日産 エクストレイル ハイブリッドの番組的評価は… 岡崎五朗の評価 ○・・・お値打ちハイブリッドSUV 300万円でこのサイズで使い勝手の良いSUVが手に入るということは 新規のユーザーを獲得できるはず。 ×・・・ディーゼルも欲しい ユーザー側からすれば両方選べるという選択肢が欲しい。 日産もしっかりとしたディーゼルエンジンが有るのだから。 藤島知子の評価 ○・・・本格派SUV+HV +αの力強さと低ネンピ 日産のHVの特徴であるきめ細やかなHVとエンジンの切り替えで 高い燃費性能を発揮する一方で 力強さで幅広い用途で活躍してくれるSUVらしさが共存している。 ×・・・ブレーキのフィーリング 様々なシーンでのブレーキが伴う挙動での感覚がつかみやすくなると より洗練された乗り味になると思う。