米ゼネラル・モーターズ(GM)の日本法人は13日、115年続く高級車ブランド「キャデラック」の新型スポーツ用多目的車(SUV)「XT5クロスオーバー」を東京都内で披露した。前モデルと比べ、90キロの軽量化を図り、燃費は10%向上。新たに車両設計を行い、車体のサイズは大幅に変更することなく、より広い室内空間を実現した。発売は10月28日。 XT5クロスオーバーが発表されたのは、2015年11月の米ロサンゼルスモーターショー。荒れ路での高い走行性能と都会的な洗練されたデザインを兼ね備え、昨年キャデラックブランドでの売り上げに占める割合が約40%に上るなど世界的な人気を博し、満を持して日本での発売が決まった。 エンジンは3.6リッターV6エンジンを搭載。最高出力314馬力、最大トルク368Nmを発揮する。走行状況に応じて、自動的にエンジンを6気筒から4気筒に切り替えるシステムやアイドリングストップ機能も装備した。 車内は、ホイールベースの拡大により、クラス最大の空間を実現。後席はスライド機構を備え、足元のスペースを約1メートルまで確保でき、荷室は最大で1784リッターまで拡張できる。 モデルは、ベースグレードの「ラグジュアリー」と装備が充実した「プラチナム」の2車種。価格は668万5200円(税込み)から。
車種 キャデラック XT5 CROSSOVER Platinum(8AT) 試乗車主要諸元 全長 4825㎜ 全幅 1915㎜ 全高 1700㎜ 車両重量 1990㎏ エンジン V6・DOHC 総排気量 3649cc 最高出力 231kW(314PS)/6700rpm 最大トルク 368Nm(37.5kgm)/5000rpm 車両本体価格 754万9200円(消費税込み価格) 出演者 ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 プロダクト&トレーニング マネージャー 久保慶太さん ☆岡崎五朗の評価 ◯…スポーティーなエクステリアデザインとラグジュアリーなインテリア スポーティーの解釈にはいろいろあると思うが、XT5は他にはない形でスポーティーを表現している。インテリアも豪華な素材を使い、モダンで暖かみのあるデザインを実現している。これらは他ではなかなか味わえないテイストだ。 ×…右ハンドルが選べない XT5では右ハンドルの生産が無いが、是非設定して日本のみならずイギリスやオーストラリアなどにも販路を拡げてほしい。 ☆藤島知子の評価 ◯…ペダルの扱いやすさ 車速のコントロールしやすさ 大柄なアメリカンSUVだが、小柄な体格のドライバーであっても、自然なペダルレイアウトで操作がしやすい。更に街乗りでの車速コントロール性も良い。知らず知らずのうちにドライバーの不安を取り除いてくれるので、日本の道路環境でも走らせやすいと思う。 ×…レザーシート マメにお手入れしたい キャメル色のレザーシートは上質な風合いだが、ジーンズなどの色移りがあるかも。水拭きやクリーナーを使うなどして対策をしたい。