■BMWから登場した4シリーズクーペ。これまでの3シリーズクーペから名前も価値観も一新してのデビューとなった。果たしてその走りは? リスボンで開催された国際試乗会からのレポート。
BMW3シリーズクーペが、そのポテンシャルの高さゆえに4シリーズとして独立。偶数のシリーズは、6シリーズに次いでのものだ。これにより、セダン&ワゴンの奇数シリーズと、クーペやカブリオレなどのスペシャリティー路線の偶数シリーズの色分けがより鮮明になった。 さて、本題の4シリーズだが、インパクトのある低く精悍なフォルムにエレガントさをスパイスさせ、女性ユーザーにもうける要素大。走りもそのフォルムに負けずにシュアそのもの。クーペモデルは肩身の狭い日本のマーケットで、その存在感を大いに発揮しそうだ。
独BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューが今年2月に発売した4シリーズのオープンカー「435iカブリオレ」に6月3日、神奈川県内などで試乗した。車両は、高級レザーシートや19インチアルミホイールが装備された「Luxury」モデル。あふれるパワー、快適なハンドリングを体感しながら、新緑のワインディングロードを軽やかに駆け抜けた。 ルーフ部分は3分割の格納式ハードトップで、開閉に要する時間は約20秒。低速走行時やリモコンキーを使った遠隔操作も可能となっている エンジンは、最高出力306馬力、最大トルク400Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ターボ。8速ATとの組み合わせで、0-100キロ加速は5.5秒をマークしている。燃費向上とCO2排出量の削減が図られ、動力性能と環境性能の両立を実現している。 安全性を考慮した機能やドライビングをサポートする先進の機能を各種搭載。燃料消費を抑えるエンジンのオートスタート・ストップ機能、ブレーキエネルギー回生システムなども装備されている。 価格は、標準モデルが850万円、「Luxury」モデルが871万円、「M Sport」モデルが889万円。