2Lエンジンでは世界最強とも言える『シビック タイプR』ですが、もし、このエンジンを600㎏にも満たないシャーシに載せてみたらどうだろう…。
そんな子供のような発想を大真面目に体現したのが、イギリスの『アリエル・モーターカンパニー』です。
『アリエル・アトム』
クルマ好きな方なら一度は耳にした事のある名前だと思います。
0-97㎞/h の記録では常に上位に位置するこのクルマは今回で4代目へと生まれ変わる事になり、メーカーの発表では2.8秒で駆け抜けると発表されています。
今回モデル・チェンジを果たした『アトム』はほぼ全ての部品を一から開発した新設計。特に空力面では劇的な改善が見られたとあります。
そこに搭載するエンジンは最新のタイプRの2L TURBOエンジンとなり、それにアリエル独自にチューニングしたECUが組み込まれています。
この軽量ボディにタイプRのエンジンを載せるだけでもぶっ飛んでますが、恐ろしい事にトラクションコントロールはオプションなのです…。
ですので、ベース車両ではドライバーに高度な運転技術を要求する事になります。
不用意にアクセルを踏むと一瞬でスピン、制御不可能になる事は間違いありません。
車重に関しては、未だメーカー発表はありませんが、歴代モデルから600㎏を切る事はほぼ確実視されています。
イギリスには、ロータスを初めアストン・マーチンなど小規模ではあるが高い技術を持ち、個性豊かなクルマを作り続けるメーカーが多数存在します。
大手メーカーの場合、ある程度の市場ボリュームが無いと開発の許可が下りない為、画一化されたクルマが多い中、小規模ながらも自由な発想でチャレンジする彼らは一部のマニアの欲求を鷲掴みにし、放しません。
規制大国日本では望むべくもありませんが、このような自由な選択肢を与えられる国は素直に羨ましく思ってしまいます。
今後、EV車全盛の時代が訪れる時、我が国日本も、このような自由な空気であればと願って止みません。
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