今月、トヨタが発売した『カローラ・スポーツ』と新型『クラウン』。
最大の”ウリ”は繋がるクルマ、『コネクティッド・カー』システムです。
『コネクティッド・カー』とは、インターネット通信システムを搭載したクルマで、車両に装着された様々なセンサーにより、利用者に対して有益な情報を提供するシステム指します。
有益な情報とは、位置情報を基にした周辺の店舗情報は勿論、エンジン音などを分析して故障が表面化する前に異常を発見し、最寄りのディーラーを通じて情報提供を行う、また将来的にはメーカーから直接車載のコンピュータにアクセスする事により、性能のアップデートを行うなどの内容まで含みます。
その取得されるデータは非常に広範囲に活用され、走行データを保険会社に送る事により保険価格に反映させるなど、便利さと同時に個人情報を強制的に取得される、というネガティブな側面も存在する事は事実です。
これにより、トヨタには様々な個人情報が集積される事になりますので、その取扱いを間違えると、重大な危機を生む事も十分に考えられます。
ただ、一方においては事故の際の救急車の手配や、AIを活用したナビシステムなどにより、現在『レクサス』で提供されているインフォメーション・サービスを受けられるのは大きな利点と言えるでしょう。
ここで問題となるのは『スマホとの競合』でしょう。
過去に於いて、2001年のトヨタ『G-BOOK』やホンダの『インター・ナビ』など通信システムを活用した情報サービスが存在しましたが、ネックとなったのは『通信料』でした。
今回のコネクティッド・カーでも初回車検までの3年間は無料ですが、その後はクラウンで16000円、カローラで12000円という費用が1年当たり掛かってきます。
無料なら使うが、通信料を払ってまで…という理由で結局のところは定着せずに市場から消えて行った経緯を、今回どこまで払拭出来るか、という点が非常に重要となってきます。
スマホ以上の価値を提供出来ないのであれば、前回同様に受け入れられないのは確実で『情報の質』が問われる事になります。
ただ、個人的にはスマホで十分かな…という気はします。
個人情報の面からも自分の行動など過度な情報が他人に流れるのは少し抵抗を感じます…。ワタクシ品行方正とは言えませんので…。
それに、サービスの提供料と言われれば納得感も有りますが、『通信料』と言われるとゴネたくなってしまうのは、私がセコイ人間だからでしょうか…?
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