クルマの仕事をしていて思う事…、当たり前ですけど、クルマの好みって色々あるんだなぁって事。
こういう仕事やってると、なまじ情報過多になり過ぎて、つい頭でっかちになる傾向があります。
このクルマのエンジンは…、これは足回りが…、とか中途半端に知識を振り回してしまう事も・・・。
でも、店には毎日様々な好みを持ったお客さんが来店して、自分の好きなクルマについて熱く話していかれます。
すると、思うんです。良いクルマって何だろう??って。
私はクルマが好きでこの仕事を始めましたので、当然ですが、かなりの数のクルマを乗り継いできました。個人的にはBMWが好きで、何台も乗ってきましたし、国産、外車問わず15台以上になると思います。
その中には、かなり無理してローンを組んだクルマから数万で買ったものまで・・・。
確かに、高いクルマは自己顕示力も満たされますし、何か自分が自分以上のモノに思えて気分が良いものですけど、ホントに楽しかったクルマって何だろう、って思った時に出てきたのは違うクルマでした。
ちなみに、そのクルマとはL700系の『ミラバン』でした。
確か、オークションにお客さんのクルマを探しに行った時に衝動買いしたんです。
修復車で3万キロ、車検1年半ついて3万5000円位で落札したと記憶してますが、車重はメチャメチャ軽い上に4速MT、バンなんでバネも硬くて意外と良く曲がるんです。
唯一、シートが気に入らなかったんで、その辺に転がってたレカロに換えたんですけど、今どきベタ踏み出来るクルマって貴重で凄く楽しかったのを覚えています。
ただ、きっとお客さんとかにこういう話すると、
「コイツ、クルマの事分かってないな~。」
って思われるんですよね。。。。
でも、どんなクルマにも良いところと悪いところがあって、私たちはつい、知ったかぶりで話しがちですし、実はその『悪い』ところが堪らなく好きなんだ、という事も、クルマでは有り得る訳です。
理屈じゃ無いんですよね。。。。
クルマって、つい見栄とか、評論家のレビューみたいなのを真に受けて選びがちですけど、過去を振り返ってみた時に自分の感性に合ってたと思えるクルマって、それ以外の場所にある事が多いのだと思います。
ちなみに輸入車好きの私としては、ぜひフランス車に乗って貰いたいと思います。ルノーやプジョーなど比較的コンパクトなクルマが多いのですが、文化性の違いが良く分かると思います。
スペックだけ見ると、凄く非力な印象を受ける事が多いと思いますが、意外とトルクフルな走りで、楽しいな~ってシミジミ思えます。
世界中には様々なメーカーのクルマがあります。つい、イメージだけで判断しがちですが、全てのメーカーは存在している以上何か良い点があるのです。
食わず嫌いで排除せず、関心を持ってみる、それだけで違う景色が見えてくるのかもしれませんね。
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