近年、ネットショッピングの宅配が社会問題となっています。
事の始まりは流通大手の佐川急便が採算性の問題から『Amazon』の商品を取り扱わない旨の発表を行った事です。その後、ライバル関係にある『クロネコヤマト』も一部のAmazon商品を取り扱わない事を決め、大きな波紋を呼びました。
両者が懸念を示した理由の1つは『不在率』の高さにあります。当然ですが、不在宅への荷物は再配達が必要になりますが、そのコストが宅配会社の利益を圧迫し、ドライバーに過度の負担を与えるようになってしまったのです。
そこで、『Amazon』はその負担を軽減する為に、新たなサービスを始めました。
それは、クルマのトランクを『宅配ボックス』として利用する事です。
このサービスはまず、『Amazonプライム会員』向けのサービスとして開始されますが、利用者はAmazonのアプリ『Amazon key』に自分のクルマを宅配場所として登録する必要があります。
荷物を運んできた配達員はサービス用の端末からクルマにアクセスする事により解錠、完了すると顧客のスマートフォンに通知が行く仕組みです。
解錠はGPSによりセキュリティが保たれ、認証を受けた配達員の端末でしか行えないように設定されているとの事で、自動車の盗難などを防ぐシステムが導入されています。
このサービスはまずはアメリカ37都市から開始されますが、問題が発生しなければ全世界に広がる予定です。
現在、Amazonだけでなく自動車メーカーの『VOLVO』も同様のサービスを実験中です。
ただ、問題はネットショッピング利用率の高い都市部でクルマの保有率が低い事が挙げられますが、本格的に運用が始まれば一定の効果は見込めると思います。
個人的にも、事務所に配送して貰う事が多いのですが、大きい荷物だと正直面倒を感じる事も多いです。出来れば日本でも早期にこのサービスを開始して貰えれば、益々気軽に注文出来るようになりますね。
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