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だから『テンガ』って言われるんだよ!!

 

 

トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー( TNGA )。

 

何か物々しい呼び名ですが、これはトヨタが実施する生産効率化システムです。簡単に説明すると様々な車種のプラットフォームや部品を共通化して、製品をより効率的に、且つ安価に生産しようというシステムです。

 

 

 

 

『TNGA』と書いて、トヨタ社内では『トンガ』と呼ぶらしいですが、メディアを含め『テンガ』が " 通称 ” になりつつあります。

 

この『テンガ』ですが、業界では大層評判が悪いのです。

大袈裟に言うと、高いクルマも安いクルマも同じ部品を使って、うわべだけで差別化するには無理があるという意見が多いんですね。

 

実際、トヨタ車に限らず日本車はここ数年ドンドン値上がりしてるのにコストは減らしてるというのは納得感が得られにくいという事なんです。

 

なんで、口の悪い業界人は、

 

『消費者無視で、お前らばっかり気持ち良くなりやがってっ!! だから『テンガ』って言われるんだ!!!』

 

っていう訳です。

 

 

まぁ、私自身そこまで言うつもりはありませんが、やはりクルマのプラットフォームというのはスゴイ重要で、過度に共有化が進むとクルマの個性というのが発揮出来難くなるのは否定出来ません。

 

 

今や200万円以下の輸入車も多く存在する国内市場で勝ち抜いて行けるのか?

正直、それに関しては悲観的な見方をしてしまいます。

 

 

あくまで、個人的な見解で恐縮なんですが、トヨタ車って、マツダやスバルなどと比べると運転が凄い退屈なんです。

確かに高級車になると乗り心地も素晴らしいし、静かなんですけど楽しくは無いんですね。眠くなるんです。。。。

 

何か最近のトヨタは守りに入っているというか。。。。

まぁ、王者なんで冒険する必要は無いんでしょうけど、その製品の中から『ワクワクする新しいモノ』を見つけ出す事が難しくなってきている気がします。

 

 

実際、自工会が10-20代を対象に実施したアンケートで、『クルマを買いたくない+出来れば買いたくない』という層が54%を占めたという結果があります。これは、欲しいけどお金が無いという事でなく、持つ必要性を感じないという一層消極的な意見です。

 

これは即ち『クルマという製品自体に魅力が無い。』と換言出来るのです。

 

正直、自動車業界にいる私たちにとっては恐ろしい結果です。半数以上が否定的な訳ですから。。。。

 

ただ一縷の希望としてはマツダなどに代表される『攻める企業』もまだまだ存在することです。そして、それが市場で受け入れられている現状に微かな光を感じるのです。

 

劇的に変わりつつある自動車業界ですが、私達もこれからはやり方を変える必要があるのかもしれません。でも、『自動車』という商品自体に魅力が無くなれば、私たちに出来る事は、あまり多くありません。

EV・自動運転という未来にどれだけ自動車の魅力を込める事が出来るか?まさにそこが重要になってくるのです。