ドライバーにとって『天敵』とも言える自動速度違反取締機装置、通称『オービス』ですが、最近は以前の固定式では無く、簡単に持ち運べる『移動式オービス』が急増しています。
オービスで取り締る超過速度は、一般的に30㎞(高速道路では40㎞)と言われており、これが光ると『一発免停』が確定と言われてきましたが、今回の移動式ではそれ以下の速度帯の取り締まりも行われている模様。
仮に速度制限40㎞の道を60㎞というのは、現実的に起こりうる状況ですので、この新兵器は我々ドライバーにとって脅威と言えます。
さて、今回新たに開発された『オービス』はサイズにより3種類。
1人で持ち運びできる可搬式(重量約8㎞)、車両で運べる半可搬式(重量500㎏)、道路標識のように地中に支柱を立てて取り付ける固定式(重量50㎏)となります。
通常のネズミ捕りの場合は、パトカーや違反車を停める場所が必要であった為、違反車の多い道路でも設置が出来ないというジレンマがありました。
今回の新兵器の登場により、その制約が無くなる為、生活道路を中心とした設置が増えるのではないかと言われています。
特に車載タイプのオービスは、その存在が非常に分かり難く、かなり効果的な運用が出来る可能性があります。
画像を見て頂ければ分かりますが、車両が警察車両でなければ、相当近づかないとその存在は分かりません。
さらに、厄介な事は一部の機種においては最新のレーダーでも認識が出来ない可能性があるのです…。
唯一の判断材料としては『警告板』の存在が挙げられます。
上記のような看板を多くの方はご存知だと思います。
オービスでの撮影の際は、速度違反の容疑のあるドライバーであっても無断で撮影する事は肖像権・プライバシーの侵害に該当する可能性があります。
過去の最高裁の判例を見ても、撮影自体は違反ではないが、その画像に証拠能力を持たせる為には、撮影の『事前告知』と『犯罪の瞬間の撮影』という2つの条件が必要である、との規範が示されていますので、移動式オービスにおいても、何らかの『警告看板』が用いられるのは確実です。
その警告看板を見落とさない事が、我々に出来る唯一の予防手段かもしれません…。
この移動式オービスですが、既に13県で導入済みとの事です。具体的な検挙の情報はまだ私は聞いた事がありませんので、試験運用中なのかもしれませんが、本格運用もそう遠くないと思います。
違反をしない事が一番ですが、今まで決して取締りが無かった場所でも設置の可能性がありますので、十分な注意が必要なのではないでしょうか。
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