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なぜ、新車はネットで売れないのか?

 

 

前回の記事『ついにディーラー淘汰の時代に突入か…』の追記的な記事になりますが、今回はネット販売に関するお話を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

皆さんは、ネットでクルマを買ったことがありますか?

 

現在、私の店の約4割のお客様はネットで実車を見ずにお車を購入されます。最近はネットでクルマの情報を容易に得る事が出来るので、その店さえ信用出来れば、実際にクルマを見る必要がないのです。

 

 

一方、これが新車になるとどうか?

 

ネット経由で新車を買われるお客さんは限りなくゼロに近いです…。

なぜか?

それは値引き交渉が出来ないからです。

 

 

本来であれば、状態に疑問を持つ必要のない新車は中古車よりネット販売に最適なハズです。

そして、ネット販売が主流になれば、それだけコストが削減出来て、安く提供出来る。お互いにメリットがあるのにそれが出来ないんです。

 

値引きが前提になってる為、価格自体に信憑性が無いからです。

 

 

実は、以前私はカーセンサーに新車を載せて販売した事があります。雑誌の担当者からは実車が無いのに掲載は控えて貰いたい旨のお話がありましたが、何とか納得して貰い、比較的有利に仕入れられる車種を3種値引き価格で掲載しました。これ意外と売れるんです。。。

 

特にディーラーの値引きはその販社の販売量で変わります。すなわち良く売る販社はメーカーから安く仕入れられますし、逆もまた然りです。

その為、どうしても田舎は値引きで不利な状態に立たされるんです。そう言った地域のお客さんから結構な需要がありましたのでビジネスとしては十分成立します。

 

 

ただ、これはやはりメーカー側が率先して行うべきです。

そうすれば、クルマの価格も今以上に下げられるはずです。

正直、新車業界ほどIT化が遅れている業界はありません。

 

 

休みの日に何軒もディーラーをハシゴして、買う気もないクルマの見積もりを取って相見積もりに利用する。

何かスゴイ無駄な作業をお互いやってるような気がしてなりません。