最近はかなりメジャーになってきたガラスコーティング。文字通り薄いガラスの膜で車体を包み、傷や汚れが付きにくい状態にしてくれます。
車体の大きさにもよりますが、施工するには新車で10万円前後、中古では20万円近く取る業者さんも居ます。
私達プロの目から見ると『高いなー』と思う商品でも、一般の方は『高い程良い商品に違いない』と言う思い込みが有るみたいで意外と売れてたりするんですね。
ただ、クルマ屋の裏事情でお話すると業界でも1番信頼性が高いと言われる『G'ZOX』の商品でも溶剤の値段は1本1万円前後。
そう、メチャメチャ利益率が高いんです。
特に、新車の場合は『磨き』という傷消しの工程を殆ど無視出来ますので、実際やる事と言えば『塗って、拭き取る』という作業だけなんです。正直、最近の溶剤はどんどん扱い易くなっていますので、素人でも丁寧にやれば問題なく出来てしまいます。
最近は、ネットの発達により以前は専門業者でしか手に入らなかった溶剤が普通に買えたりします。
※ ちなみに、このガラスコーティングの溶剤ですが、本当のガラスコーティング剤はガラスボトルに入っています。プラスチック製などでは気密性が悪く、大気に触れると固まってしまうガラスコーティング剤には、不向きだからです。
当然、クルマ屋さんは何としてもコーティングを買って貰いたいわけです。
実際問題、小さなクルマ屋さんだったら、1台クルマをローンで売って、コーティングが取れたら、ほぼ1ヵ月は普通に食べていけますからね。
このような事情の為か、クルマ屋さんの " ウソ ”を本気で信じているお客さんは結構います。例えば、
・洗車の必要が無い。
・2年は効果が持続します。
などが比較的多いです。当然、これらはウソです。効果はせいぜい1年というところですし、洗車は当然必要です。
あと、意外と知られていないのが、ガラスコーティング施工車にワックスは絶対に掛けてはいけません!!
一部の商品を除いて、ワックスには『研磨剤』が入っています。その為、ワックスを掛けて磨いてしまうと、せっかく施工したガラス膜が剥がれてしまうのです。
コーティング車は水洗いだけで汚れが落ちますので、出来る限り洗剤なども使わないのがベターだと言えます。
中古車の場合は『磨き』の工程が非常に重要です。コンパウンド(研磨剤)で薄く塗装面を削り、傷を消していく工程ですが、特に黒系の車体色の場合は技術を要します。細かい目のコンパウンドを使い時間さえ掛ければ素人の方でも可能ですが、粗目のコンパウンドの使用は慣れた方でないと厳しいと思います。
ですので、中古の場合はあまりおススメはしませんが、新車購入時は自分でやってみるのも良いと思います。意外と簡単ですからね。
5~10万円位のお金は節約出来ますので、その分でアルミを新調したり、有意義な活用が出来るのではないでしょうか。
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