静止状態から時速100㎞まで加速する時間を示す0-100㎞/hで遂に2秒を切るクルマが現れました。
しかも、それを達成したのは大阪に本社を持つ人材派遣会社『アスパーク』という会社が開発した電気自動車(EV)の『OWL(アウル)』。
実はこの会社、まだ設立7年という若い企業ですが、エンジニアの人材派遣で急成長し、自身でも世界最速のEVカーを作るというミッションを掲げています。
過去にフランクフルト・モーターショーにも出品歴がある同社は『エコ』偏重の現代を憂い、『走る楽しさ』『速さ』を追求する独自の取り組みを続け、今回の偉業に繋げたのでした。
まず、そのスタイリングで目を引くのが『低さ』です。車高はわずか990㎜。そして、最低地上高は90㎜しかありません。
パワートレインは2基のモーターを搭載し435馬力を発生。車体はカーボンを多用する事によりわずか850㎏に抑える事に成功しました。
最高速よりも敢えて体感度の高い『加速』に拘った同車の記録は『1.92秒』。
現在の市販車最高タイムを持つポルシェ918スパイダーの記録『2.2秒』を抜いて世界記録達成となりました。
(ただし、同車の市販予定は2019年)
今後は公道を走れるよう改良を施し、世界限定50台で市販化する予定との事。
ちなみにお値段は、4.6億円。ブガッティ『シロン』(3.2億円)を買ってもお釣りがくる値段ですが、果たしてこれは高いのか安いのかは判断の分かれるところ。
ただ、自動車メーカーでも無い同社が一からここまでの記録を作る事は人並み外れた努力があったに違いありません。その精神は賞賛されるべきであり、今後の動向が楽しみなメーカーであると言えます。
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