現在、世界中で繰り広げられている自動運転の技術革新ですが、何とアメリカの新興企業の『Embark』が米国の西海岸から東海岸までの3862㎞を自動運転で横断するという快挙を成し遂げたようです。
『Embark』はサンフランシスコに本拠を置く2016年創業の新興企業で、トラックなどの大型輸送車両の自律走行技術を開発しています。そこでは、高度な技術を持つ自動車メーカーOBやIT関連の技術者を多く抱えており、世界的に注目を集めているスタート・アップです。
今回のこの偉業は5日間で達成されたもので、コンプライアンス上、運転席にはセーフティ・ドライバーが控えていました。
これが、完全な自動運転となると休憩等の必要が無くなる為2日間で達成出来るとの事です。
同社の技術の素晴らしい点は、車両センサーから得たデータを機械学習する仕組みで、高解像度マップが必要ありません。その為、あらかじめ詳細なルートデータをインストールする必要が無く、新規ルートにも柔軟に対応出来るのです。
それらの時間と手間を短縮出来る事により、コスト面において同業他社と比べアドバンテージがあると言えます。
今回のテストは高速道路での走行でしたが、運行の殆どの部分は自律的に行われたとの事で、人間が介入するのは数時間に1回、数秒で終わったとの事。
アメリカは鉄道網が未発達な為、物流のかなりの部分をトレーラーに依存しています。もし、これが実用化されれば多くのコストと労力を削減する事ができ、大きな社会変化をもたらします。
今後は、テスト車両の数を増やし実用化に向けて取り組むとの事ですが、私たちが思ってる以上に早く自動運転の時代が来るのかもしれませんね。
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