世界的高級車メーカーメルセデス・ベンツに中国資本のよる買収計画が進行中だと、ドイツのマスメディアが伝えました。
そのベンツを狙う中国資本こそが、ボルボ、ロータスなどを傘下に置く吉利汽車(ジーリー)です。
現在、メルセデス・ベンツの筆頭株主は6.8%を保有するクウェート投資庁。
事実上、これを上回ると筆頭株主になれるそうです。過半数を超える訳ではありませんので、『買収』とはなりませんが一定の発言力は確保できますし、取締役を送り込む可能性もあります。そうなると、技術の流出などメルセデス・ベンツにとって大きな脅威となる事は否定出来ません。
現在までの報道ではジーリーは日本円で5300億円を投じて、メルセデス・ベンツの株式の3~5%を取得する方法で動いていましたが、ダイムラー側がこれを拒否。
しかし、これによりジーリーが諦めるとは考えられず、市場から株式を集めようとする可能性が高いと考えられています。
ちなみに、現在の大株主としてはクウェート投資庁の他、三菱・日産・ルノー連合の持つ3.1%となり、株式の約9割を機関投資家と個人が保有している事になります。
このような状況では、実際抵抗できる事は限られている為、近い将来にジーリーが筆頭株主となる可能性は高いのではないかと考えられています。
現地ドイツにとっては自国を代表する企業の今後に非常に関心を集めており、自動車業界にとっても衝撃を与えています。今後どのような成り行きとなるか、世界が今、注目しています。
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