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買取店と新車ディーラーマンとの懲りない関係。

 

買取店と新車営業マン。一見中古車と新車を売る関係からライバルのように思われがちですが、買取店の優秀な営業マンなら親しい新車ディーラーマンが各メーカーに居るのが普通と言えます。

 

新車営業マンにとって下取値がもう少し頑張れたら新車が決まるという場面は多々あります。その際、親しい買取店の営業の携帯に電話を入れ買取依頼をする訳です。

もちろん、新車ディーラーではそれはご法度です。見つかればお説教では済まない場合もあります。

ただ、営業にとって『1台の成約』というのは何よりも大切で多少のリスクは犯しても取りたいというのが本心なんです。

 

価格的に折り合えば、新車営業はお客さんと来店。クルマを確認後、ご成約という運びになります。新車営業はクルマが売れて、買取店は1台成約でまさにwin-winの関係が築ける訳です。

 

ただ、この関係を築くのは簡単ではありません。まさかディーラーにお邪魔して名刺交換なんて訳にはいきません。

という事で私たちはお客さんに成りすましてディーラーに行きます。そして、試乗で2人きりになってから実は・・・みたいな話になる訳です。

 

これには当然騙されたという事で、ㇺッとされる場合もあります。

ただ、これは両者にとってメリットがある事なので、デキル営業マンなら話に乗ってくれます。

 

付き合い始めの頃は、こちらも多少損してでも引き受ける事が多く、関係が出来てくると『持ちつ、持たれず』と言う関係になり、『この前は無理聞いて貰ったから、今回は良いお客さん廻すね』みたいな事になります。

 

実際下取車のメーカーによってはディーラーの『下取り』と買取店の『買取』では結構な価格差が生まれるので、こういう関係が成り立つ事になります。

 

 

稀にですが、新車営業から買取店に訪ねて来る人もいます。これには注意が必要です。なぜなら、それはとてもデキル営業か、悪徳営業かどちらかになるからです。

 

最近は少なくなったと思いますが、昔はお客さんのクルマに乗って新車営業が良く来店してきました。要は売却をお客さんに一任された営業マンが買取店に売り、そこから数万を着服してお客さんに渡す、という流れです。

正直この手の人間はがめついですし、はっきり言って買取店は儲かりません。深く付き合うとロクな事は無いので迷惑な存在と言えます。

 

彼らは決まって平日の午前中に来るのですが、毎月結構な台数を売りに来るんです。毎月数十万円の『おこずかい』が稼げる訳ですから、下手したら給料以上に稼いでたと思います。

 

まぁ、最近はかなり厳しくなってるんで難しいとは思いますけど、つい20年程前はこういう『悪い営業マン』がそこら中に居たんですよ、って言うお話でした。皆さんもお気を付け下さい。