『女性ワンオーナー』の次は『禁煙車』です。
昨今の嫌煙の風潮からか、タバコの匂いがする中古車は嫌われる傾向にあります。
私自身も3年前に20年吸っていたタバコを止め綺麗な肺に生まれ変わりつつあります。まっ、私の肺に興味のある方が居るとは思えないので、クルマの話をしたいと思います。
そんな風潮を反映してか、中古車のセールスポイントに『禁煙車』という文字を見つける事も珍しくありません。
でも、これって本当なの??
まず、我々が買取ったクルマをオークションに出品する場合、セールスポイント欄に『禁煙車』と記載する事は禁止されています。
なぜなら、その根拠が単に灰皿に使った形跡が無いからという不確かな物だからです。
確かに、通常の買取の場合はクルマのオーナーさんが喫煙者かどうかはある程度把握出来ます。匂いもそうですが、商談という緊張状態の中、タバコを吸いに中座するお客さんも結構多いからです。
ただ、オーナーさんが吸ってなくても同乗者が吸う場合もありますし、クルマの灰皿を使わずに社外品の灰皿を使う方も多いです。備え付きの灰皿は結構使い難い場所にあり、カップホルダーに灰皿を置いた方が視線移動が少なくなる為です。
それに、私も昔そうでしたがタバコを吸う人間は車内のタバコ臭を認識出来ません。人間は慣れた匂いという物に対して、あたかも、それが無いように感じてしまうものです。
そういう人間が査定すると、実際タバコ臭いクルマでも『禁煙車』と表記されてしまいます。
以上のように、『禁煙車』というのは基本的に信用に値しません。必ず自分の感覚で確認して納得する事が重要になってきます。
クルマ屋さんは基本的に売る事に必死です。色んな上手いトークを駆使してあなたを攻略しようとするでしょう。それらを簡単に信じる事は危険です。必ず自分で確認し、納得がいってから判を押すようにしてください。
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