世界にはある意味『突き抜けた』自動車メーカーがあります。一般受けなんて全く意に介せず只々我が道を行く、イギリスにある『ロータス社』はまさにそんなメーカーの一つです。
ロータスと言えば『エリーゼ』。それをベースによりホットな味付けを成されたのが『エキシージ』です。
その『エキシージ』の中でも最強と謳われるのが今回発売された『ロータス・エキシージカップ430』です。これは、ロータスのフラッグシップモデルである『エヴォーラGT430』のノウハウを導入し、エアロダイナミクスの改善、サスペンションにも大幅な改善が施されました。
簡単にスペックを説明しとくとミッドシップに積まれるのはトヨタ製をベースとした3.5LV6エンジンに新開発のスーパーチャージャーを搭載し、430馬力を発生。トランスミッションは6速MT。恐ろしいのが乾燥重量はわずか1059㎏しかありません。3.5リッターエンジンを積んだクルマとしては異例の軽さになります。(オーディオ、エアコンはオプションです。)
これを見て怖いと思うあなたは正常な感性をお持ちです。
ニヤッと笑ったあなたは間違いなく変態ですが、このクルマにはそれでも良いと言わせる悪魔的な魅力があります。
個人的には昔何回かエキシージは乗った事があります。(もちろん自分のクルマではありません。)
乗り降りの段階で既に曲芸的な身のこなしが必要なこのクルマはコクピットに収まってしまうと、不思議とその収まりの良さに驚かされます。エンジンを掛けると、既にそのサウンドにウットリ。走り出すともう夢中で楽しんでる自分がいます。
ただ、このクルマ最大のの難点はこれを乗ると次に乗るクルマが無くなる事です。
私自身、このクルマに乗りスポーツカーへの関心がかなり薄れてしまいました。結局のところ最終的に私が行き着いたのはクルマでは無く、バイクだったのです。
ですので、あまり若い方にはおススメは出来ません。でも、年取ったら乗れないんですけどね。
何度も言いますが、ルーフの無い『エリーゼ』は大変ですがまだ乗り降りはし易いです。しかし、屋根のある『エキシージ』はそうは行きません。
低いルーフはもちろんですが、一番の難所は異常に張り出たサイドシルです。足を入れたは良いが、その着地点は遥か彼方にあり、かなり無理な姿勢を強いられます。無理な方はそのままシートの上に土足で足を着ける他ありません。
これをスマートに乗り降り出来る人が真のロータスファンなのかもしれません。
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