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クルマ買取店のお仕事。ここが楽しい編。

さて、給与編に続きましては、この仕事の醍醐味についてお話したいと思います。楽しい瞬間は色々あります。商談が上手くいった時とか、珍しいクルマに乗れた時など。

 

でも、一番アツいのは自分の買取ったクルマがオークションに掛かる瞬間です。

 

 

通常お客さんから買い取ったクルマはその特性に合致したオークション会場に搬送します。特性とは例えば四駆だと雪国、高級車は東京近辺の会場といった具合です。

 

平日なら日本中どこかの会場でセリが行われており、今はネットの発達によりそのセリの様子をリアルタイムで見る事が出来るのです。

この瞬間は何年経ってもアドレナリンが止まりません。

 

セリは会場に行くか、もしくはネット経由でも応札が出来るのですが、バイヤーには色んな人がいます。特に目的も無く来ている業者やお客さんの注文を持って今日絶対買わないといけないという業者さん。

 

当然、車には『相場』というものがあるのですが、相手は人間です。一般的に1ボタン5000円のスイッチを押して応札を行うのですが、熱くなると期待以上の値段まで跳ね上がる事があります。あと1ボタンで買えるかもしれない、という思いがスイッチを押させるんですね。

 

特に輸出向けのクルマの場合はホントに有り得ない金額まで『跳ねる』事があるのです。

このギャンブル的要素がこの仕事の醍醐味なのです。

 

もうセリの始まる前からパソコンの前に陣取り、結果に一喜一憂する、その結果が直に給料にリンクするのでホントにアツいんです。

 

逆に怖いのが『事故落ち』です。

これは買い取る際に事故を見落とし、オークションの査定で発覚。評価点が落ちる事を指します。こうなると20万以上の損失を覚悟しないといけません。こうなると画面の前でお祈りが始まります。大抵の場合その思いは通じませんが、逆にアツい瞬間です。

 

この興奮を味わうと中々辞められないんですね。

最近はありませんが、昔は1本(100万円)を1台でっていう事もホントに稀ですがありました。

ギャンブル好きの方には意外と楽しめる仕事かもしれませんね。