クルマの仕事をしていると役得とでも言いましょうか、一般の方よりかなりお安く車を買う事が出来ます。
周りを見ていても国産車より輸入車に乗ってる人の割合がかなり多いと言えます。
色んなクルマをほぼ『卸値』で買えちゃうクルマ屋さんという職業。
まさにクルマ好きにとっては夢の仕事です。ただ、毎日色んなクルマを見てしまうので誘惑も多く次々と乗り換える人が多いです。
ちなみに私は23歳から15年間は自動車ローンが途切れた事はありませんでした。
そんなクルマ屋さんという職業ですが、一般的に輸入車の比率が非常に高いです。
若い時はガリバーに居ましたが、ベンツ派とBMW派が多数を占めていました。あるマネージャーはベンツのSLばかり買い替えていたものです。
では、どうしてこんなに輸入車比率が高いのか?
確かに、最高時速無制限の『アウトバーン』を前提に作られた欧州車などは国産車よりも性能面で優れている場合も多々あります。求められる性能が違うので、それはある意味当然とも言えます。
ただ、理由はそれだけではありません。『お得感』なのです。
通常クルマ屋さんにとって輸入車のいわゆる『利幅』というのは国産車の1.5倍~2倍以上の儲けがあります。それは故障の頻度や売りやすさなどを考えると、どうしてもそう言った価格設定になります。特にアメ車や高排気量のクルマの仕入れ値は驚く程安いのです。
なので、卸値で買う場合のお得感は輸入車の方が数倍高くなります。当然修理なども業者価格で行えるので、それ程維持費も掛からないんですね。
国産車の場合でも新車を買う人は極端に少ないです。というか私は見た事がありません。(新車のディーラーマンは別ですが)
新車はやはり税金の塊という印象がありますし、それなら数百キロとかの中古車を見つけてきて買った方がお得だからです。
かく言う私も若い時はBMWが好きで良く買ってましたが、最近は小排気量のマニュアル車が大好きです。ちなみに特にヒットだったのが『プジョー106 S16』でした。
1トンを切るボディに5速MT。非常にシンプルなスタイルでシートは倒す事すら出来ません。
1~5速までがクロスしているので、高速に乗ると5速で100㎞3500回転位の回転数になり見る見るうちにガソリンが無くなります。小さいボディーの割に回転半径が大きくUターンは苦手です。
でも、そんな事はどうでも良いと思うくらい素晴らしいクルマでした。完全に好みの問題ですが今でも大馬力のクルマより、非力なクルマをギアチェンジを駆使して走らせるのが好きなんですね。
もちろん国産車も好きです。最近ではスイフトなんて素晴らしいですしね。
でも、どちらかと言えば、スバルとかマツダと言った中堅メーカーが好きです。彼らの作るクルマは個性的で非常に分かりやすいです。
今、若者のクルマ離れが問題になってますが、車好きの方にとってこの仕事は結構魅力的だと言えます。毎日色んなクルマに乗れますしね。
特に若い方に興味を持ってこの業界に入ってきて貰いたいです。多少ドロドロしたところはありますが、仕事中にクルマ談義をしてても怒られませんしね。
うちの店にも居るんですが、仕事の休みの日に一日中店にいるお客さんがいます。コーヒー飲みながらずっとクルマの話してるんですけど、意外とそれも悪くないです。まぁ、そういう日は仕事にならないので決まって残業にはなりますが。。。
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