今、アメリカでは続々と各地の警察当局が『テスラ車』の購入を促進しています。
その理由は『ガソリン高』。
『ガソリン高になれば治安が悪化する。』
何か変な因果関係ですが、理由はこうです。
アメリカのパトカーはとにかく長距離を走ります。その為、優れた燃費性能が必要なのです。一方において、犯人追跡の際は圧倒的な加速力が要求されるのです。
ただ、加速性能を高めると、どうしても大量のガソリン消費が避けられないのです。
こうした条件の下、警察は限られた予算の中で運営されなければならず、パトカーの巡回活動が抑制されてしまうです。
このような中現在注目を集めているのがEVです。その最右翼が『テスラ・モデルS』という訳です。
圧倒的な加速力と当然EVですからガソリン消費量はゼロ。もうガソリン価格によって出動状況が左右されてきた実態を考えるとまさに最適な1台となったのでした。
ただ、ここで問題となってくるのが巡行距離と1台1130万円という価格です。
日本でもタクシーで使われる日産の『リーフ』が出先で充電切れになりレッカーで帰還という事態が多発していますが、これがパトカーだとシャレになりません。充電が少ない状態で事件に遭遇した場合、引き返さらず負えないのです。
現状コロラド州デンバーの警察が採用しているのと、ロサンゼルス市警が購入を検討中だとか。ヨーロッパではルクセンブルグがモデルSを既にパトカーとして導入しています。
しかし、どの地域でも充電設備の問題が指摘され問題となってるのです。
今、自動車のEV化は私たちが思っている以上のスピードで進行しています。その引き金になったのは中国ですが、正直インフラ・技術面においてはまだまだ問題が山積しています。
日本でも一時期充電施設であるEVステーションがコンビニなどを中心に多く整備されていましたが、最近は少しペースが落ちているような気がします。
日本の場合、ハイブリッドというドル箱を保有してしまったが故に、出来るだけ永くそこに安住したいという意識が働きます。
ただ、時代の流れは待ってくれません。恐らく10年後にはかなりの割合のEV車が市場を占有している事は明らかです。個人的には若干寂しい感じはしますが、それに対する準備を怠るとまさに命とりになってしまうののではないでしょうか?
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