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最近の流行りについて。

最近、クルマの内装デザインについて、ダイヤルやボタンの採用を止めてタッチパネルに置き換える事が流行になっています。

最初に始めたのはアメリカのテスラ社ですが、他のメーカーもそれに追随してしまっている現状があります。

 

 

確かにタッチパネルの採用は先進性や高級感を出すのに一役買っていると言えます。

しかし、安全性の視点からはどうでしょう?

 

ボタンやダイヤルの利点はそれ自体を見なくても触覚での操作が可能という事です。すなわち運転中の視点移動を最小限に留める事が出来るのです。

 

しかし、タッチパネルを触覚だけで操作するのは不可能です。必ず、視点を動かさなくてはなりません。それは、安全性において大きな妨げになります。

 

また、ボタンやダイヤルをタッチパネルに変更する事により表示される情報量は格段に増加する事になります。

 

本来クルマというものは視覚だけでなく手や体に伝わる振動や音など、様々な要因から情報を得てきました。確かに、それが文字情報となる事は情報を受け取る側にしてみれば便利な物かもしれません。しかし、それが視覚に偏り過ぎる事は非常に危険です。

 

安全装備が格段に進歩した現在においても視覚の一番の役割は自分の周りの状況を把握する事を最優先すべきなのです。

 

 

個人的には今の潮流が少々心配でなりません。

 

これではスマホを見ながら運転しているのと変わらないからです。

当然ですがスマホを見ながらの運転は違法です。

 

では、クルマの画面を見ながらの運転は??

 

これはメーカーのモラルとして対処すべきだと思います。

 

技術というのは使う側に意識させない事が良い技術だと思います。決してひけらかすように目立たせるのでは無く、無意識に良い方向へ導く、そうあるべきだと思うのです。

 

今の装備は正直『大きなお世話』というと言い過ぎですが当て付けがましく思えてなりません。少々『うるさい』のです。

 

ドライバーは運転に集中すべきです。それを妨げる物は少なければ少ない方が良い、私はそう思います。