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『ビースト』の正体。

アメリカ大統領の専用車である通称『キャデラック・ワン』、またの名を『ビースト』。

 

今日、トランプ大統領が来日しましたが、彼の話はさて置き(聞きたい人居る??)クルマの話をしたいと思います。

 

現在のこの大統領専用車はオバマ大統領が就任した2009年1月にお目見えし、現在に至っても使用されています。

 

アメリカ大統領は世界中どこに行こうともこのクルマにしか乗りません。

それはセキュリティー上の問題ですが、常に大統領の行く先に一緒に運ばれる事になります。

 


このように空軍の輸送機によって現地に運ばれます。右側の写真を良く見ると前にも1台有りますよね。そう、『ビースト』は常に2台で公務にあたります。どちらの車両に大統領が乗っているか分からないようにする防犯上の理由です。

では具体的にこのクルマについて紐解いていきましょう。

 

まず、このクルマのベースとなっているのは『キャデラックDTS』です。

 

 

このクルマは正直それ程高くなくて、日本でも中古なら300万円でお釣りがくる程です。

しかし、これは大統領専用車両ですので当然、特別仕様になっています。

 

まずシャーシは『GMC トップキック』の物を流用。

 

 

ヘッドライト廻りは『エスカレード』の物。

 

 

要はいろんな車種の良いと取りしたクルマなんですね。

 

防護面なんですが、まずボディの厚さが12.7㎝もあるそうです。

そして、圧巻がドア。何と20センチもあるんです。当然、窓には防弾ガラスが埋め込まれています。

 

 

写真でこの厚さが分かりますかね?

オバマさんの頭の大きさ位有るでしょ?

 

ここまでいくともう銀行の金庫のドアみたいですよね。

この頑丈さで爆発等に備えてるんですね。

 

当然、タイヤも『ランフラット・タイヤ』っていうパンクしても走れるタイヤが装着してあります。

こんな装甲車みたいなクルマですからかなり重いです。総重量何と8トン!!

普通のクルマは重くても2トン程なんで、いかに規格外な大きさか、という事が分かると思います。

 

ただ、アメリカ大統領って仕事は過去に4人が暗殺されていて、レーガン大統領など未遂に終わったのを入れると、いかに危険な職業?かが分かります。

それだけに、万全の体制で守る事が必要なんでしょうね。