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ガリバーの常識は世間の非常識 part-1

ちょっと新しいネタが見つからないんで、今日はガリバーの話を書きたいと思います。
良くネットを見てるとガリバーが如何にブラック企業であるかという話を目にします。

実際のところ、ワタシがガリバーに入社したのは、20年近く前の話です。だから、最近の様子というのは分かりません。なので、あくまで過去の話という事で認識して貰えればと思います。


今でこそ東証1部上場企業のガリバーですが、ワタシが入社当時は、まだ店頭公開を果たしたばかりという状況でした。新卒で入社して出張査定専門の部署に配属になり、ワタシの社会人生活はスタートしたのでした。


まず、驚かされたのが労働時間の異常な長さです。朝、8時半に出社して会社出るのはだいたい夜中の2時過ぎ、休みは月1回という状況でした。

 

とにかく、捌ききれない程のお客さんが居るんですけど、人が全く足りてないんですね。当時は出張査定専門の部署が関西に1つしかなかったんで、カバーする範囲が膨大なんです。


ただ、当時は若く体力にも自信がありましたので、何とかこなしていました。

ただ、一番困ったのは、研修というものが無かった事です。一番初めの商談は店長から一通りの流れを口頭で説明されてから、いきなり1人で行かされます。

 

ただ、冗談みたいな話ですけど、困った事に査定の仕方を教わってないんです。
 


 

とにかく、お客さんの家まで行って少し話してから店に電話しました。査定するクルマの情報などを何となく伝えた後言われた言葉が、「取り敢えず査定出来ないのは分かってるから、事故車の値段で買ってきて。」ってアッサリ言われます。 

当然買える訳もなく、あっさり断られます。お客さんと別れてから店にダメでしたと電話するともう1回お客さんのところで話してこい、と言われます。仕方なく戻ってまた断られる。するとまた行け!!
と言われ、行くと流石にお客さんにしつこい!!
って切れられました。


その後、何と1年以上の間ワタシ事故車の判別が出来ませんでした。(商談は毎日5件以上はやってました。)

基本的に出張査定の部署って店にクルマが無いんです。買取ったクルマはお客さんの家の最寄店舗に置いて、次の商談場所までは電車移動ですから。事務所も電車移動が基本なんで駅近の都心のビルに入居してて駐車場自体が無いんです。

当然、他店舗での実車を使った研修なんて受ける時間もありません。
当時は結構、そういう車の査定の出来ない人間がウジャウジャ居たんです。

そうやって、やっと査定が出来るようになったのが入社して1年半、店舗への転勤を果たした後でした・・・・・。
(続く・・・。)