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オークション顛末記 part-1


オートオークションとは業者専用のクルマの競りをする場所です。売り手は買取店やディーラー、買い手は中古車販売店ですね。

 

買取店に勤めていると自分の買い取った車が、いったいいくらで売れるか?という事に一喜一憂する訳です。バイヤーの量や質によって相場までいかなかったり、また相場を遥かに超える値が付いたり、そんなギャンブル的要素がこの仕事にはあるんです。

 

ただ、一方においてかなり理不尽な事も起こります。

 

オークションのシステムとして、買取店などが買い取った車は通常、きちんと洗車をしてピカピカの状態でオークション会場へ運びます。

 

すると、オークションにいる専用査定員が、そのクルマの事故の有無や状態を査定して5段階評価で点数を付けます。ちなみに事故点は0点とかǍ点・R点と付けるのが一般的です。

 

 

 

 

大きい会場だと1日に1万5千台位の競りを行うのですが、これだけの台数があるとたまにオークション検査員が事故を見落とす事があります。

 

仮に私が事故車として買取り、オークション出品し、見落としにより事故点が付かなかったとします。

それを知らずに買った販売店がその後事故を発見した場合は通常、キャンセルの上に『罰金』が発生するのです。

 

普通であれば事故を見落としたオークション側が払う性格のものですが、なぜか、これ出品店が負担しないといけないルールなんです。

 

ちなみに、その金額10万円です。

おまけに、オークション会場から落札店までの陸送料など掛かった費用も全部負担しなくてはなりません。

実際、これを悪用して遠くまで陸送掛けた事にして、高額な経費を請求する業者も存在するんです。

 

これは月末とかに食らうと泣きそうになります。

かなり理不尽なルールですが、私自身も何度もこれには泣かされています。

 

なんで、出品店負担なんでしょう?

10万ですよ10万!!!

ホント、未だに変なルールだと思います。