米GM社は2018年からニューヨーク州で自動運転実験を開始すると発表しました。
これは、運転に際し人が関与しないレベル4での実験を予定しており、実現すれば同州初の試みとなります。
NY州は今まで、安全の観点から人がハンドルから手を離した状態での走行実験を禁止してきました。
しかし、最近同州は許可する方針を示した為、この申請が実現しました。
既に、カルフォルニア州やアリゾナ州など複数の州では同様の実験が行われていますが、歩行者の多いNY州での実験が許可された事は今後の各州政府の意思決定に大きな影響を与えると言えます。
日本企業もカルフォルニアなどで同様の実験を行っていますが、技術的には大きく差をあけられているというのが現実です。
やはり、日本国内では規制の為路上実験が出来ず、日本特有の交通事情に関するデータを収集出来ないという点も1つの要因となっていると言えます。
現在の自動運転技術の最先端を走るのは米グーグル社です。
実験走行の距離では他社の数十倍の実績を誇り、蓄積したデータ量ではほぼ挽回不可能な程のレベルの差があるのです。
大きく出遅れた日本企業にとって、まずは国内実験の規制撤廃が急務です。
その上で、メーカーを超えたオールジャパンの体制で臨まなければ、日本の自動車産業の未来はありません。
この戦いに負ける事は日本の経済にとって致命的な影響を与えるという危機感、今はそれが欠けているように思えてなりません。
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