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正しいガソリン入れてますか?

『当たり前だろ!!』

って言われそうなんですけど、この仕事していると間違った燃料を入れている人を結構みたりします。

 

昔、軽自動車に軽油入れてしまった人もいましたが、一番多いのが『ハイオク』適応車に『レギュラーガソリン』を入れている人です。

 

基本的なんですが、輸入車の中で欧州車のクルマは商用車を含め全て『ハイオク』仕様になってます。輸入車で『レギュラーガソリン』を入れて良いのは一部の『アメリカ車』だけです。

 

これには、国によるガソリンの質によります。

通常、ガソリンの質は『オクタン価』によって測られます。詳しい説明は避けますがオクタン価が低い程『ノッキング』(エンジンの不完全燃焼)が起こりやすいのです。

 

欧州はこのガソリンの質が高くて、『レギュラーガソリン』のオクタン価が日本の『レギュラー』と『ハイオク』の中間に位置するの品質があるのです。

 

ですので、日本ではハイオク仕様でも本国の欧州ではレギュラー仕様という事が起こるのです。

 

ハイオク車に『レギュラーガソリン』を入れてもきちんと走ります。これは、コンピュータが自動で点火のタイミングを変更する為なんですが、当然ですが不完全燃焼を起こしてしまいます。

このようなクルマのエンジンを分解すると中不完全燃焼による『煤(スス)』が一杯こびりついています。これは将来的にエンジンの故障を引き起こし、莫大な修理費用が必要になるんです。

 

また、レギュラーを入れると一見燃料代が安くなった気がするのですが、これは勘違いです。ハイオク仕様の車にレギュラーを入れると燃費が10~20%低下します。

実際、ハイオクとレギュラーの価格差が10%位ですので、1月当たりの燃料代で考えると同等か、高くなってしまうのです。

 

このように、正しい根量を選択する事はクルマの寿命に大きな影響を与えますので、必ずメーカーが指定する燃料を入れて下さい。