納車の際の説明ってどこまで必要?


実は、これはいつも結構悩みます。中古車を販売して納車する際、どの辺りまでお客さんに説明したら良いんでしょうか!?
 

基本的に納車の時って、殆どの場合は早く乗りに行きたい訳ですよ。お客さんによってはクルマの説明を始めると、明らかに早く説明終われよ、ってな空気を醸し出します。

こっちも、それが分かってるんで出来るだけ手短に済まそうとするんだけれど、クルマの知識ってスゴイ個人差があって、どこまで説明すべきか、判断が難しいですよね。


過去にホントにあった話なんですけど、納車終えた後、いつも利用してるガソリンスタンドの店長さんから電話があって、すぐ来てくれって言われました。

行ってみると、さっき納車したお客さんが軽自動車に軽油を入れてしまったらしく、それを店長が発見。すぐに止めてくれて、軽油を抜き、事なきを得たという事がありました。

お客さん曰く、「軽だから軽油だと思った。」との事。


これに関しても、運良く見つけてくれたから良かったものの、気付かずにそのままエンジンを掛けていれば最悪は廃車の危険がありました。そんな事まで説明する必要は無いという方も居ると思いますが、実際、100万近く出して買ったクルマが15分で廃車となっては黙ってるお客さんの方が少ないという事です。


また、先日スタンドで給油していると中年の女性がアタフタしていました。声を掛けて話を聞いてみると、整備で自分のクルマを預け代車を出して貰い、給油に来たとの事。

 

どうやらエンジンが掛からないそうで、ちょっとパニックになってられました。結論からいうと、キーを捻る時にブレーキを踏まないとエンジンが掛からない事を知らなかった事が原因でした。 


クルマ屋をしていると、つい当たり前の事は意識の外に追いやりがちです。その為、注意喚起を怠りトラブルを招くという事は良くあります。


ただ、実際問題として人間の勘違いというのは果てしなく、そこまで想像が及ばない事があるという事です。

ただ高額商品を売ってる以上、自己責任の一言で片付けるのは難しい面も出てきます。命や安全に関わる事なら尚更です。しかし、一方において全ての責任を背負い込む訳にもいかないんです。


その辺のサジ加減というか、線引きというか、難しいなって感じます。

皆さんはどう思いますか??