フランスのルノーがまた面白いクルマを登場させた。フルモデルチェンジした新型メガーヌの日本仕様はスタイルと走りをスポーティに仕立てた「GT」で勝負! ハッチバックに加えてワゴンボディも導入された。
☆ホリデーオート12月号(11月10日発売)で試乗記掲載☆ フロントグリル中央に配された“ロザンジュ”(ひし形)のエンブレムが、新しいルノーエクステリアデザイン戦略のコアであり、今回試乗した新型メガーヌGTラインでもその存在感を十二分にアピールしている。 パワフルにして切れのいい1.2リッターのダウンサイジングターボ(132ps/205Nm)は、デュアルクラッチとしなやかな足回りとの組み合わせで、そのポテンシャルをいかんなく発揮。ドライバーのスポーツマインドは高まるばかりだ。ルノーのモータースポーツ部門、ルノー・スポールが開発を担当していることは伊達ではないのだ。 ちなみに、ルノー・スポール市販化モデルのヒエラルキーは、GTライン⇒GT⇒R.S.となっており、GTラインはエントリースポーツモデルの位置づけとなる。 「これでエントリー?!」という声も聴こえそうだが、GTやR.S.よりはマイルドな仕上がりとなっており、幅広いユーザー層をターゲットにしているモデルだ。ボディ形状ははハッチバックとエステート(ワゴン)の2タイプが用意されており、ライフスタイルに合わせて選択できる。
2017年10月4日に日本で発表された新型ルノー メガーヌ GT。11月9日の発表を前に早くも試乗することができた。場所はクローズドコースの、筑波サーキットコース1000。もっとも注目したいポイントは4 コントロールと呼ばれる4WS(4輪操舵)システムだ。
世界一過酷なサーキット、ドイツにあるニュルブルクリンクで当時FF世界最速を出した2台。この2台を鈴鹿サーキットに持ち込んで、本当に速いのは、どちらなのかを検証してきた。 HONDA CIVIC TYPE R VS RENAULT MEGANE R.S. TROPHY-R
車種 ルノー メガーヌ GT(7DCT) 試乗車主要諸元 全長 4395㎜ 全幅 1815㎜ 全高 1435㎜ 車両重量 1430㎏ エンジン L4・DOHCターボ 総排気量 1618cc 最高出力 151kW(205ps)/6000rpm 最大トルク 280Nm(28.6kgm)/2400rpm 最小回転半径 5.2m 車両本体価格 334.0万円(消費税込み価格) 出演者 ルノー・ジャポン株式会社 マーケティング部 商品計画グループ マネージャー フレデリック・ブレンさん ☆岡崎五朗の評価 ◯…本格的な走りをリーズナブルな価格で 絶対的な価格は高いと思う人がいるかもしれないが、内外装の質感が上がっているし、乗ってみると、足回りやパワートレインにお金をかけてしっかり作ってある=本物感があると感じられる。それがこの価格で手に入るというのは、二重丸をつけても良いくらいだ。 ×…後席に人を乗せている時は穏やかなステアリング操作を GTの場合、四輪操舵システムが装着されているので、少しの操舵で大きく曲がる傾向にある。ドライバーが思っている以上に、後席乗員の頭が左右に振られることがあるので、ゆっくり切ってゆっくり戻す、こういったステアリング操作を心がけると良いと思う。 ☆藤島知子の評価 ◯…今ドキのHMIと運転支援システムの採用 スマートフォンとの連携機能やマルチメディアシステムなど、人とクルマのインターフェイスを現代的に進化させてきた。予防安全系の充実にも注目したい。 ×…ドライバーが走りに没頭すると後席は酔うかも 五朗さんと同じく、後席に人を乗せている時は、ゆったりとした運転を心がけたい。